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2012年4月11日水曜日

宇宙戦艦 - ネルガル

ネルガル級宇宙戦艦第一番艦 「ネルガル」

2065年に就航した世界初の宇宙戦艦。

全面を二重のプリズム装甲により覆われており、プリズム装甲はビームを屈折反射し直撃のダメージを分散する。本艦では全体の86%がプリズム装甲に覆われていた。この装甲の内側には複合装甲が施されている。

装甲の内部には被曝から船員を防御するための銅板があり、その内側には5縦列からなる水貯蔵タンクを配置している。貯蔵された水は、対放射線装甲、ロケット燃料、生活用水として使われた。

動力炉は、二基の小型原子炉があり、この原子炉で発電を行う。発電された電気で水を電気分解し水素、酸素を生成、ロケットエンジンの燃料として使われた。姿勢制御用ノズルは、前後に3基づつ、胴体部に9基。

通常航海は、ソーラーセイルによって行う。地球重力を使ったスイングバイとソーラーセイルによる航行によって地球から月まで3日間で到達可能である(71時間49分)。

探索装置として全天空レーダと可視光望遠鏡、赤外線望遠鏡を保有する。各望遠鏡 (ステレオスコープ) は、1秒で全天空を撮影しメインコンピュータにより瞬時に処理され、光の入射角により相手との距離を算出する。観測精度を高めるために本船の両端8mの位置に配置され、シュモクザメの眼ように取り付けられている。この探索装置は戦闘時には本体近傍に格納するため、戦闘時の遠距離測定精度は落ちる。

兵装は、防御用ミサイル発射口を6門、防御レーザー発射口を2門を装備する。攻撃用に前面部にレーザを4問、ミサイル発射口を1門を装備する。

戦闘形態では、ソーラーセイルおよび望遠鏡は船体に格納され、ロケットノズルだけで俊敏な軌道変更が可能である。

本船には当初、探索用小型ポッドを3機装備していたが、赤外線望遠鏡の能力が向上したことにより廃止された。

戦闘可能時間は、満水時で15時間であり(その後23時間に延長)、これは搭載している水の貯蔵量によるものである。

本艦は、世界で初めて正式に就航した宇宙戦艦であり、実験艦として数々の試験、改装が行われた。就航時から1年2ヶ月の間は僚艦もなく、宇宙でただ一隻の宇宙戦艦であった。2066年7月に僚艦「アルラツ」がテスト航海中に爆発事故を起こしたが、この時は乗員救助に向かい全搭乗員38名を無事に救助している。

2068年6月、小惑星破壊に成功。

2069年4月、3隻からなる宇宙艦隊となり、2071年まで艦隊旗艦を務めた。

2073年12月、輸送艦隊行方不明事件で捜索活動に従事。

2077年9月、第一艦隊から第二艦隊に編制。

本艦は最後まで実戦を経験することなく2082年に練習艦に編成された。

2087年8月26日、航海途中に原子炉事故により自沈。生存者は全搭乗員33名中29名であった。

全長58m、直径32mの円柱型をした宇宙戦艦である。

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