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2012年4月18日水曜日

梁塵秘抄 - 後白河法皇

梁塵秘抄(りょうじんひしょう)は、後白河法皇が編んだ歌謡集。ただの遊び、という言葉を聞いたら、そのせいだろうか、遊びをせんとやと不図に思い出したので訳してみた。

遊(あそ)びをせんとや生(うま)れけむ、戯(たわむ)れせんとや生れけん、
遊(あそ)ぶ子供(こども)の声(こえ)きけば、我(わ)が身(み)さえこそ動(ゆる)がるれ。

(訳)
今日も誰かと遊んでる、今日も誰かに戯むれる。
近所で遊ぶ子供のようには、もう遊べないかなぁ。

仏(ほとけ)は常(つね)に在(い)せども現(うつつ)ならぬぞあはれなる
人(ひと)の音(おと)せぬ暁(あかつき)にほのかに夢(ゆめ)に見(み)え給(たま)ふ

(訳)
仏様がいるといってもこの世で見る事ができないのはかなしい。
それでも夢に時々現れてくださるので信じることが出来るよ。

恋(こひ)しとよ君(きみ)恋(こい)しとよ床(ゆか)しとよ
逢(あ)はばや見(み)ばや見(み)ばや見(み)えばや

(訳)
恋しい君、いっしょに過ごしたいよ。
逢いたいな、姿を見たいな、姿が見えたら、全てを見せるよ。

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