魔法が使えなくなった魔王がいました。
この魔王は、昔は絶大な力をもっており、他の王様や民を支配しておりました。
いったん、魔法が切れても、誰もそれに気づいていない事をよいことに
ずっと、影響力をもとうとあちこちに顔を出しています。
みんなは、恐れおののき、未だに彼の怒りを恐れています。
たしかに、魔法使いが復活してしまうとこの世は破滅となりましょう。
けっして、あのことを誰にも悟られてはなりません。
なぜなら、魔法使いは、過去の記憶に訴えるしかないからです。
かつての部下たちは、そのことには気づいていません。
しかし、魔王はそれをすでに知っています。
ねずみが鳴くまでに、全ての仕事を終わらせようと焦っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿