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2011年1月17日月曜日

Microsoft Office Home and Business 2010 - Microsoft

電子ブックは、活字の電子版ではない。だが、文字が発見され、活字が発明された延長にある。
始めの手出しとして写真を取り入れてきたが、この先がもっとある。

電子図書は、本の焼き直しじゃない。
そこには動く魅力がある。

例えばOfficeソフトにはマクロやスクリプトを搭載することで紙媒体と違うコンピュータらしさがある。
検索する機能についても紙より断然にいい。
でも不満はある。

例えば、ある項目にマウスをかざすと、詳細な案内のウィンドウを開くとか、
システム設計書であれば、動作のアニメーションが記述できるとか
そういう電子書籍としての振る舞いがそろそろ採用されてもいいと思う。

今のOfficeソフトは、どうこういっても、最終成果物は印刷という思想で作られている。
決して紙に移せないものこそを電子書籍と呼ぶのが相応しいのに。

文章での説明がまだまだ必要なドキュメントなんだけど
そろそろ、一読は一見に如かず、よろしく、色々な動作ができるようになって欲しい。

例えば・・・

1.用語にマウスを置いたら詳細な説明が出る、音が出る、図解がでる。
複数のウィンドウが開いて説明を開始する、google検索を行う。
もちろん、印刷時には、展開した形で表示できてもいい。

2.図やフローチャートは、アニメーションする。
パラメータ毎に動く経路が動画として見れる。
写真だけでなく、動画も貼り付けられる。

3.ドキュメント内検索の結果はGoogleやBingのような一覧で表示できる。

4.付箋を貼りつけられたり、赤線を自由に引けるようにする。
それが目次に反映できればいい。
また、関連するサイトの内容をドキュメントへ展開できるようにする。

5.ある行にマウスを置くと、関連する行や語句が自動で色付けされる。
関連するほうへ飛んでもいいし、下の方へ行くもいい。

6.別のドキュメントの一部を高速に参照できる。
サブウィンドウだったり、IFRAMEだったりに表示して。


これらの動きあるドキュメントの本質は、シミュレーションの魅力だろう。

例えば、学校の教科書。

◆算数
5+4と紙の本にはある。
これが電子図書なら、クリックしたら5つのリンゴと4つのミカンが出て来て、
一列にそれが並ぶ、一つ一つを数えるという動作をしてくれたら
子供の理解も深まる、かもしれぬ。

◆数学
微分方程式がある。
クリックしたらグラフに書いたり、パラメータを変えてみたり、
さらに微分をしてみたり、積分したりといろいろ弄くれる。

ニュートンがどういう理由で微分を欲したのか、天体の観測などと合わせて
どうして必要か、どう使うかをシミュレートできればいい。

◆社会
地理はgoogle mapと連携するし、現地の人とお話できるかもしれない。
歴史では主な合戦を時系列でアニメ―ションに表現することも可能だ。

◆理科
生物の細胞分裂をコマ送りでみれたり、ある場所に色をつけどうなるかを試す。
細胞分裂をDNAの動きでみることもできる。
人体の解剖図だって生きている時の動きを見たいし、
そこが細菌に犯されたり血管が敗れたらどうなるかも見てみたい。
これぞThe シミュレートではないか。

◆国語
言葉は実は電子出版の恩恵をあまり受けないだろう。完成しすぎているように思われる。
読んでくれても特殊な場合を除いてあまり嬉しくない。
動画を見たり聞いたりするよりも読む方が早いからだ。
ただ、タレントや女優の読本ならありえるかもしれない。

◆英語
発音してくれたり、重要な言いまわしは映画や音楽のシーンを再生して耳を慣らすなどいろいろあるはず。

◆音楽
例えばクラシックならある楽器だけをミュートして聞いてみるとか。

◆技術書
実はこれが電子書籍の恩恵を一番受けるんじゃないかな。

例えば、プログラムの例題があるとする。
本ならばソースコードだけだが、電子ブックなら一行づつ実行してどうなるかを追いかけることができる。
ソースを自分なりにアレンジする事も可能だ。

バグのあるデバッグするための例題があっても技術書として楽しい。

もちろん、フローチャートを書いたらパラメータをいろいろ指定してエミュレートして欲しいし
図解の動画、例えば、建築物なら地震での揺れをエミュレートするとか、風洞実験などができればうれしいだろう。

自由に色を塗り、自分なりの理解を深めたり、関係する場所をリンクし、一つをクリックすれば
リンクされた場所が全て同じ色で発色するというのもいい。

試してみれる事、パラメータを変えれる事。一部を抜き出す事、改変できる事。
その上でどうなるかを試す事。

シュミレーションってのは何度も試せることだと思う。

こういうのが可能なはずだから、電子書籍の今後は期待できる、と思う。

利用者のUIとしてはiPhone,iPadが提案された。
あとは製造者側のUIが課題として残されているわけである。

Officeソフトも電子書籍もまだひよっこなんだ。

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