子曰 (子曰く)
甚矣 (甚だしいかな)
吾衰也 (吾が衰えたる)
久矣 (久しく)
吾不復夢見周公也 (吾れまた周公を夢に見ず)
(訳)
ついうたた寝をして今しがた久しぶりに会った気がする。
昔はよく周公の夢を見ていたものだ。
それがいつの間にやら見なくなった。
長い間その道を求めてきたので私も遠くに来てしまったのだろう。
周公のもとを離れて本当に遠くに来たのだと思う。
だから周公と会わなくても平気になったのだ。
それくらい私は歩いてきた。
未だ周公への敬慕の念を失うものではないし
今も周公の道を追い求めるひとりではあるが
いまや私は周公とは関係なく私の道を歩いている。
それがせいで夢では会わなくなった。
だけど人にはただ老いたとだけ言っておこう。
ああ、周公に憧れを抱いていた若い頃が懐かしい。
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