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2012年11月7日水曜日

軽い気持ちでやりました

御白洲場にて

ぬしは軽い気持ちでやったと申すのだな。

うむ、では聞くが、おぬしは自分がやったことの重篤性が分からなんだと申すか。

それがどれだけの重大事かも分からずにやったと主張するのであるな。

実際にやる気なんてありませんでした、悪戯でした。だから許してくださいと。

うむ、では判決を申し渡そう。

ぬしは 28 にもなってやって良い事と悪い事の区別が付かないものじゃ。

その歳になっても、そういう区別が付かないようでは救い難い。

次もおぬしはその重大さに気付かず何かをしでかすであろう、それが今度は取り返しのつかない重大事にならぬと言い切れるか、言い切れはしまい。

軽い気持ちでやっても許される事ではない事をお主はいま知ったのだ、

ただ、それを知るには遅すぎただけじゃ、判決を言い渡す。

不敬罪により島流し。


吟味所にて

お上、あれでよかったのでございましょうか、拙者には厳しすぎるような気がいたしますが・・・

よい、あれはな、見せしめじゃ。

しかし、お上の言い分を聞いておりますと、なんやらその重篤性に気付いてやった者の方が評価できる者であるように聞こえてきました。

うむ、その通りじゃ。己れのやったことの危険性や重大性を知ってやったものの方が、まだ分かり易い。

しかしそういう者は用意周到にやるであろうから、なかなか防ぎきれるものではないのじゃ。

そこに今回のようなお調子ものが重なってみよ、混乱するのは目に見えている。だから軽い気持ちでやるものは根絶すべくキツイ罰を与えるのじゃ、だから見世しめじゃよ。

では志しを持って行う者は如何?

そういうものはわしらが何を言っても気持ちを変える事はあるまい。ましてや次をやらかす時には、必ず今回の失敗を反省のうえ、更に巧妙にやるであろう。

はい。

だらか、死罪申し付けしかないのじゃ。見どころがある者ゆえ、死罪しかないのじゃ。

はぁ。

これも天下国家泰平のため、わしらに申し付けられたお役目じゃ。


なるほど、マッコイ検事補、卓見でありますな・・・

(LAW & ORDER)

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