割り算で分ける
\(\small 6 \div 3\)を6を3つに分けると考えると、まず6を手に取る。次に包丁である\(\div\)を取り出して、3つに分ける姿をイメージする。この考え方だと\(\small 6 \div \frac{1}{3}\)でつまずく。6を手で取る。次に\(\div\)包丁を取り出す。そこでハテとなる。\(\frac{1}{3}\)つに分けるとはどういう事か。包丁で切って分けるなら 1以上でないとイメージできない。
大根
もし大根を\(\frac{1}{3}\)に切ってと言われたら、大抵は\(\frac{1}{3}\)の大きさのものをひとつ作るだろう。一本の大根が\(\frac{1}{3}\)と\(\frac{2}{3}\)の大根になって転がっている筈である。これは3で割ったうちのひとつ分になる。日常生活はこれで問題ない。だがこれは大根を\(\frac{1}{3}\)で割ったものではない。これは大根を3で割って、その一つ分を取り出しただけである。
どちらを先に手に取るか
これは最初に6を手に取ったから間違いと思えるのである。まず最初に\(\frac{1}{3}\)を手にする。次に6に当てて行き、幾つあるかと調べるならば、理解できる操作と思える。\(\small 6 \div 3\)なら3を手に取って、6に当てて幾つあるかと調べる。それで良いように見える。
計算のイメージ
割り算を、後ろの数が幾つ入っているかと問うというイメージなら、まず後の数を手に取る操作感が欲しい。そして前にある数に当てるイメージになる。それで何個の長さかと数える。単位が重さでも長さでもたぶん、全部同じである。この点で割り算は他のものと操作の順序が逆な感じがする。この逆が割り算の違和感、不思議さではなかろうか。
計算 | 式 | 計算イメージ | ||
---|---|---|---|---|
足し算 | \(6 + 3\) | 左の6をつかむ | 右にある3をつかむ | 6にくっつける |
引き算 | \(6 - 3\) | 左の6をつかむ | 6から3の所に線を引く | 6から引きちぎる |
掛け算 | \(6 * 3\) | 左の6をつかむ | 6を3つコピーする | 6に3つを積み上げる |
割り算 | \(6 \div 3\) | 右にある3をつまむ | 6に当てる | 幾つあるかを調べる |
\(分数\div分数\)
すると\(\small \frac{6}{5} \div \frac{1}{3}\)に対してはどうなるか。まず最初に\(\frac{1}{3}\)を手にする。次に\(\frac{6}{5}\)に当てる。そうして、幾つあるかを調べる。すると3つと、あと余分がある。それは\(\frac{1}{5}\)に対して\(\frac{1}{3}\)を当ててている事になる。それは何個分だろうか。\(\frac{1}{5}\)ではない。\(\frac{1}{3}\)に対して\(\frac{1}{5}\)が何個分かと聞いている。以下5と3の最小公倍数の15で分割する。
5つの中の3つ分であるから\(\frac{3}{5}\)。これは0.6となる。
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