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2013年2月19日火曜日

取扱説明書 - 二足歩行陸戦車両

陸軍に正式採用された二足歩行を可能とする汎用陸戦車両の取扱説明書より一部抜粋したものを記す。

特徴
本機体は二足歩行で移動する事ができる汎用陸戦車両です。全長 15m あり、二足歩行による移動が可能です。多彩な兵装オプションの組み合わせとレーダー、赤外線など多様な観測機器を装備し、優れたコンピュータシステムにより半自動化した戦略、戦術レベルでの戦闘支援を行います。最前線における陸上基地として、ある時は偵察車両として、またある時は拠点防御の要塞としてご活用ください。

兵装の概略
機体の頭頂部に 20mm 対空機関砲を搭載します。胴体部には 6 基のパイロンがあり、ミサイルやロケット弾を装着する事ができます。機体の両腕 (アーム部) にも脱着可能な兵装や観測機器を取り付ける事ができます。両腕のアームは最大で 21m の高さまで伸長します。

観測機器の概略
頭部に高性能レーダーを搭載し、胴体部に大型コンピュータを設置しています。優れた情報収集能力、通信能力を戦場に投入するに留まらず、高い走破性能と快適な居住空間を提供し、動く前線基地として司令部の皆様を強力にサポートします。特に市街地での戦闘に威力を発揮します。

移動に関する注意事項
この機体の姿勢制御、歩行、走行は自動化されています。階段の昇降、壁の乗り越え、匍匐、ジャンプ等の基本動作は地形に応じてコンピュータが自動制御します。コンピュータはカメラ画像やセンサーから入力されたデータを解析し高低差を算出し、その地形に応じた移動方法を適切に行動データベースから選択します。操縦者は車と同じように方向と速度を指示するだけで機体を移動させることができます。

コンピュータには様々なセーフティモードが組み込まれています。これらのモードを変えると移動の安全性は低下します。自動モードの場合は、移動できない地形や危険な地形が出現した場合に機体を自動停止し操縦者に警告を発します。その後の手動による指示があるまで機体は停止したまま待機します。手動モードの場合は、警告は発しますが待機しません。そのため操縦者が安全を確認する必要があります。滑落事故の多くが手動モードで発生していますので、警告の発生には十分注意が必要です。

戦場における注意事項
本体の高さは 15m あります。これは 4 階建てのビルと同じ高さになります。機体が起立した状態では遠くからでも目立ちます。そのために敵に発見されやすく危険性も高くなります。必要な時以外は機体を垂直に立てない様に注意してください。本機体は破壊された市街地や山岳地帯など高いビル、家屋、山によって機体を隠す事ができる地域での戦闘を前提として設計しています[要求仕様 13.5.6]。見晴らしのいい平原や砂漠、海岸線などには投入しないようご注意ください。

故障かなと思ったら
本機体は優れた姿勢制御コンピュータを組み込んでいますが、二足歩行は複雑で壊れやすいハードウェアです。脚部の長さは 6 m程度ですが、各種兵装が装填された上体を含めると 40t の重量を支えているため、40km 移動する度に基本整備 A [整備マニュアル A-3] を実施してください。また重装甲装備の場合は 10km 毎の基本整備 B [整備マニュアル B-3] を強く推奨します。脚部が正常に動作しない場合は、整備マニュアル L-1 から M-32 まで確認してください。故障が頻繁に発生する場合は、想定強度を越えている可能性があります。その場合は、二足歩行 [SX-ACS-6] から車輪走行 [SX-ACS-2] タイプへの機種変更もご検討ください。

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