stylesheet

2024年9月7日土曜日

すし職人絶滅宣言

総務省は、すし職人に関する調査結果を発表した。

この調査は、全国のすし職人15000人を対象に行われたもので、主にすし職人にすしが握れるかどうかを調査したものだ。

調査の結果として、すし職人の殆どはすしが握れない事が明るみになった。

既にすし職人の実際は、すしロボットの保守と操作の職人であり、すしシャリ3年 にぎり8年、巻き一生と呼ばれた厳しい修行の格言も今は昔だ。

入店しても、すしを握る修行はしていない事は以前からよく指摘されていた事だが、これほど急激に握れないすし職人が増えたのは政府の予想を上回る。

しかし、今ではすしロボットのベルトやギアなどの微調節が味に直結する。例えすしが握れなくてもこれらの職人を引き連れて国際すしオリンピックで金メダルを獲得した店もある。

どの店も購入したすしロボットを如何にカスタマイズするかで勝負する時代になっており、優れたすし職人の確保も熾烈である。

最近はAIを組み込んだコンピュータ制御にフォーカスしつつあり、すし職人に求められるエンジニア像が更に変わりつつある。

あるすし職人は、すしを握れるか握れないかの問題は遠い昔の話だ。今やすしロボットの制御は機械式からコンピュータ制御に変わりつつある、イノベーションについてゆくだけで精一杯で厳しい、と語る。

総務省は、数年前からすしが握れる職人の減少を危惧し、すし職人を絶滅危惧種として登録、すしを絶滅危惧技術として登録してきた。

しかし今後ともすしを握れる職人が増える可能性は絶無と思われ、政府は日本固有のすし職人の絶滅を宣言するのは時間の問題と覚悟している。

政府としては国内のすし職人やアメリカや中國のすしを握れるすし職人を招聘し国内にすしの古典技術を伝承する若手育成事業に予算を付ける見通しだ。

今回の調査ですしを握れる職人の最年少は68歳であった。この職人に後継者はなく、AIに自分の技術を移植する事を決めている。後継者ですか?AIで十分だと思います、とインタビューに答えてくれた。

すし連合会は、すしとはロボットと職人のコラボレーションから生まれる芸術品であり、すしを握れる職人が今後も必要とされる流れは難しいと思う。すしを握る技術はまぐろの解体ショーなどと同様のアトラクションとしてしか生き残れないと思う、と語った。

まぐろの解体ショーとは格闘技の一種で水中でマグロロボットを相手に戦うものである。なお、野生のマグロは既に絶滅している。

(2008年10月22日04:20)

0 件のコメント:

コメントを投稿