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2024年9月11日水曜日

不幸な時代のテレビ報道の暫定措置

民放テレビ各局は、今後は暗いニュースは流さない方針を固めた。

これは総務省からの要請に答えたもので、金融危機、恐慌などで生まれた不安感を国民の間で増長させないようにするための一時的な措置である。

今後暫くは、倒産や殺人事件などのニュースも流さない。もし、殺人事件を流す場合は、ドラマ仕立てで犯行よりも犯人検挙をメインに警察官の活躍に焦点を当てたドラマ仕立てとする。

視聴者の心のケアにも十分に留意し、戦争、病気、貧困なども暫くは放送禁止とする方針だ。

政治家の汚職腐敗特権も人心を政治から離してしまう為、取扱いには十分に注意する。知らない方がいい不幸は報道しない方が国民にとって幸せだからである。

併せて今後は検察の特別捜査も極力政治家の汚職は追求しない方針とする事も決めた。明らかな犯罪であり、仮に報道で追求する場合も、特に与党の場合は、事件を盛り上げる為にイケメンのエキストラを積極的に使い、卵を投げつけるなどの非現実的な虚構の脚色も取り入れてゆく方針だ。祭りと虚実で塗り固め誰も傷つかないように配慮する。

企業の倒産なども、暗いニュースとしてではなく、倒産するまでの苦悩などを、5分間程度の短いドラマ(本人出演もあり)で報じる方向で改める。

どんなニュースでも演出によって見せ方と印象を変える事は可能だ、白を黒とは報道人にプライドとして絶対に言えないが、極めて黒に近いグレーなら別に嘘は言ってない、と取材したテレビ局員は語ってくれた。

(2008年10月28日02:45)

2024年9月8日日曜日

鎖国のすすめ

G8の会合でアメリカはこれからの10年から15年の期間は鎖国に入る事を宣言した。

この鎖国はサブプライム問題を解決する為のもので、他国と協調したり交渉するよりも鎖国して自国内で解決する方が良いと判断したものだ。

これは単なるアメリカ大陸におけるブロック経済圏の構築ではないのか、または、新しいモンロー主義へのドクトリン切り替えではないのか、という記者からの質問が発せられた。

それに対しては国務長官は、風邪がひどいのでベットで寝込むようなものです。風邪で大変な時に外に出て遊び歩く人はいないでしょう?また風邪がなおったら遊んでください、と語った。

更に記者は、もしアメリカが鎖国とは自由貿易を捨てて保護貿易を採用する政策ではないのか、という問い掛けには、アメリカの強い経済が世界を牽引するものと私たちは信じている。自由貿易こそがアメリカの市場を強靭にする、と答えた。

アメリカが鎖国している間も基軸通貨としてのドルは流通する。

鎖国の間は経済だけでなく文化的技術的軍事的交流は減少する。日本にあるアメリカ軍基地も幾つかは閉鎖する方向で調節に入った。

アメリカは自国の経済水域よりも外に出る事もなくなるが、ニューヨークとサンフランシスコには他国との交流を行う専用のエリアを設ける。

これを受けて麻生太郎内閣総理大臣は、サンフランシスコの出島にさっそく、漫画専門店を開く事を決めた。

(2008年10月27日03:33)

2024年9月7日土曜日

すし職人絶滅宣言

総務省は、すし職人に関する調査結果を発表した。

この調査は、全国のすし職人15000人を対象に行われたもので、主にすし職人にすしが握れるかどうかを調査したものだ。

調査の結果として、すし職人の殆どはすしが握れない事が明るみになった。

既にすし職人の実際は、すしロボットの保守と操作の職人であり、すしシャリ3年 にぎり8年、巻き一生と呼ばれた厳しい修行の格言も今は昔だ。

入店しても、すしを握る修行はしていない事は以前からよく指摘されていた事だが、これほど急激に握れないすし職人が増えたのは政府の予想を上回る。

しかし、今ではすしロボットのベルトやギアなどの微調節が味に直結する。例えすしが握れなくてもこれらの職人を引き連れて国際すしオリンピックで金メダルを獲得した店もある。

どの店も購入したすしロボットを如何にカスタマイズするかで勝負する時代になっており、優れたすし職人の確保も熾烈である。

最近はAIを組み込んだコンピュータ制御にフォーカスしつつあり、すし職人に求められるエンジニア像が更に変わりつつある。

あるすし職人は、すしを握れるか握れないかの問題は遠い昔の話だ。今やすしロボットの制御は機械式からコンピュータ制御に変わりつつある、イノベーションについてゆくだけで精一杯で厳しい、と語る。

総務省は、数年前からすしが握れる職人の減少を危惧し、すし職人を絶滅危惧種として登録、すしを絶滅危惧技術として登録してきた。

しかし今後ともすしを握れる職人が増える可能性は絶無と思われ、政府は日本固有のすし職人の絶滅を宣言するのは時間の問題と覚悟している。

政府としては国内のすし職人やアメリカや中國のすしを握れるすし職人を招聘し国内にすしの古典技術を伝承する若手育成事業に予算を付ける見通しだ。

今回の調査ですしを握れる職人の最年少は68歳であった。この職人に後継者はなく、AIに自分の技術を移植する事を決めている。後継者ですか?AIで十分だと思います、とインタビューに答えてくれた。

すし連合会は、すしとはロボットと職人のコラボレーションから生まれる芸術品であり、すしを握れる職人が今後も必要とされる流れは難しいと思う。すしを握る技術はまぐろの解体ショーなどと同様のアトラクションとしてしか生き残れないと思う、と語った。

まぐろの解体ショーとは格闘技の一種で水中でマグロロボットを相手に戦うものである。なお、野生のマグロは既に絶滅している。

(2008年10月22日04:20)

線を引いて掛け算

線を引いて掛け算する方法。
  1. 数Aの各桁を横線で引く
  2. 数Bの各桁を縦線で引く
  3. それぞれの交点を数える

100: 10: 1: =

100: 10: 1: =



実線の交点の個数をカウントする(破線は0なので交差しても0)。

各桁毎に斜めを合計する。
100001000100
00010
0001
000


この方法は交点の個数をカウントするだけで、一桁の掛け算を暗唱する必要がない。一切の掛け算をせずカウントと足し算だけで答えを求められる。

なぜ交点は各桁の掛け算になるのか

縦と横に各桁の値を書き込み、交差するマスに一桁の掛け算の値を書き込む。各マスは、それぞれの位置で桁数を決定する。
_

交差する個数は、縦横の四角形の面積と式としては等しい。これは幾何学的な掛け算になる。

なぜ同じ桁が斜めに並ぶのか

この時に、どの場所が、どの桁数かを決定する。同じ桁の答えが斜めに並ぶ。縦と横のそれぞれに与えた桁数の掛け算になっていて、同じ掛け算が斜めに出現している。
_100101
100100*100=10000100*10=1000100*1=100
1010*100=100010*10=10010*1=10
11*100=1001*10=101*1=1

筆算

筆算が記載する位置によって桁数を保持している、それぞれの交点のエリアが桁数を保持しているのと位置によって保持している点が等しい。




解釈

線を引いて行う掛け算では、一切の掛け算が必要ない。筆算と異なり、交点の場所が明らかなので、桁位置を考える必要もない。

これは次の方程式に等しい。
\(\scriptsize (100*a + 10*b + 1*c) * (100*d + 10*e + 1*f)\)

この式を展開すると、以下の足し算になる。これは\(\scriptsize 10^4w + 10^3x + 10^2y + z\) の式でもある。
\(\scriptsize (100a * 100d) + (100a * 10e) + (100a + f) + (10b * 100d) + (10b * 10e) + (10b + f) + (c * 100d) + (c * 10e) + (c * f)\)
= \(\scriptsize (10000ad) + (1000ae) + (100af) + (1000bd) + (100be) + (10bf) + (100cd) + (10ce) + (cf)\)
= \(\scriptsize (10000ad) + (1000ae) + (1000bd) + (100af) + (100be) + (100cd) + (10bf) + (10ce) + (cf)\)
= \(\scriptsize 10000ad + 1000(ae + bd) + 100(af + be + cd) + 10(bf + ce) + cf\)

線を引いて掛け算は、この式を行列として筆算にしたものに見える。
\(\scriptsize \begin{pmatrix} ad & ae & af \\ bd & be & bf \\ cd & ce & cf \end{pmatrix}\begin{pmatrix} 10^4 & 10^3 & 10^2 \\ 10^3 & 10^2 & 10^1 \\ 10^2 & 10^1 & 10^0 \end{pmatrix} \)

この結果の全要素を足し算(SUM)すれば掛け算の答えになる。