子曰吾十有五而志于学 (子曰くわれ十有五にして学に志す)
三十而立 (三十にして立つ)
四十而不惑 (四十にして惑わず)
五十而知天命 (五十にして天命を知る)
六十而耳順 (六十にして耳に順う)
七十而従心所欲 (七十にして心の欲するところに従えども矩をこえず)
不踰矩
(訳注)
まだ 70 を経験していないのでこれは単なる想像である。
(訳)
若い者には想像もつかないだろうが、70 も超えると足はよぼよぼ、体力もナッシング。
次第に何事からも興味を失ってゆくし、食べるものにも五月蠅くなくなる。
この体に残っているのは、昔からやって来た幾つかの事が、それだけが何も考えなくても出来る様になっている。
私の生涯で、この体に残ったものと言えば、矩をこえずだけだ。
もういまから新しい事を始めようとしても、よそさまに大した迷惑をかけることもないだろう。
もはやよぼよぼのじいさんである。
赤子の手にさえ捻られるというものだ。
いまや若いやつからの拳固ひとつで十分、この世とおさらばだ。
若い弟子たちはよく世話をしてくれる。
それはありがたい。
もう心の中から湧き出てくるものが、単に人に迷惑をかけないでいよう、というだけの所に成ってしまったのか。
心の欲する所が矩を越えないんじゃないんだ。
矩を超えようとしたってもう出来ないんだ。
自分が偉くなったからでも、人間として成長したからでもない。
もうこの体ではこえたくたって越えられやしないさ。
長く、長く生きて来て、到達した所がここだなんて、君たちにはまだ想像もできまい。
私は老いたのだから。
社会の中でひっそりとなら生きて行ける。
私はそんな人生を生きてきた。
心の欲するところが矩をこえぬ、そうなってしまった。
みなはそれが私の満足であると思うのだろうか。
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