ふんばれ、がんばれ、ギランバレー! - たむら あやこ
感動にも色々ある。その中でも自分では体験できないものには独特の力がある。それは想像力を逞しくし、もしかしたら自分にも起きるかも知れないと考えさせる。もうひとつの自分の運命を。それはもしかしたら脅迫観念となりトラウマとして残るかも知れない。それほど強烈だ。
人間仮免中 - 卯月 妙子
ある日、突然に誰かを襲う。それは誰のせいでもない。病気であったり、偶然の状況からそれは始まる。今日も逃れられないそれを受け入れる。それは不条理であろう。昔の人はそれを輪廻と呼んだ。運命と呪った。本当にそれが因果ならどれほど気持ちが楽だろう。
2017/07/26
「人間仮免中つづき」を読んで初めて仏教が分かった気がした。これほどの仏教書は近年あるまい。苦しんでいる人が居るならば仏がいる。神や仏が居ないと言える人は人間への想像力が足りない。
透明なゆりかご - 沖田 ×華
これらの作品は当然ながら著者の作品だ。これを読んで何もかも分かった気になってはいけない。しかし、自分の知らない世界がある。それを知る事は、知らなかった所よりずっといいと思いたい。
誰かが通った道であることを知るだけでその道は照らされているのだ。いつか、誰かが、これらの作品に救われる。それは素敵な話だろう?
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2016年4月30日土曜日
2016年4月3日日曜日
韻文戦隊バショレンジャー
概要
『韻文戦隊バショレンジャー』(いんぶんせんたいバショレンジャー)は、バショウ提督のもと、ブソン、シキ、サントウの三人で悪の軍団と戦う物語である。
敵はノベルス軍。ノベルス軍はこの世界のすべてを散文に置き換えようとする悪のNGO(Non-Good Organization)である。彼らは韻文をこの世界から駆逐する野望を持っており、既に論文、新書、文庫など数多の書籍、映像、音楽、伝承を支配下においた。これを迎え撃つべく結成されたのが韻文戦隊である。
バショレンジャーの必殺技は3人がそれぞれ5・7・5を詠み、それによってワビサビアタックを発動させる。その威力は強力で散文の中に韻を取り込ませることで破壊する。
後継作品は、詠人戦隊ワカレンジャー。柿人丸総統を筆頭とする35仙が統率する巨大戦隊の物語である。業平仙が率いる都鳥軍が物語の主役であり、西行法人、鎌倉朝らが活躍する。敵は天照姫を中心とする本居軍。
登場人物
- バショレンジャー
- ブソン、シキ、サントウの三名からなる秘密戦隊。バショウ提督の命によりノベルス軍と戦う。
- ブソン / 月東 蕪村
- 和装の装甲に身を包んだ静かなるリーダー。普段はお寺の住職である。必殺技は月東日西アタック
- シキ / 法隆 子規
- 病弱だが熱い男。普段は写生記事を得意とする新聞記者である。必殺技は秋山カリエス。
- サントウ / 青山 頭火
- 風来坊。いつも女とお金を無心している。定職を持たないクズ。必殺技は分け入るおそそ。
- バショウ提督
- 伝説の超戦士。かつてはノベルス軍の一員であったが、韻文の可能性を求めて脱退する。脱退するときの日記である「奥の逃道」は韻文戦士の間ではバイブル的名著と知られる。彼とともに脱退した同士が次々とノベルス軍の手によって斃れてゆくなか、対抗するためにバショレンジャーを創設した。
主なエピソード
話数 | タイトル | あらすじ |
---|---|---|
第1話 | 上陸!刀エフスキン | 饒舌で宗教的な会話で人々を幻惑し、春のそよ風のようなロマンチックなエピローグで人々を堕落させる攻撃で世界を混乱をもたらせた刀エフスキンを倒そうとしたバショレンジャーであるが、刀エフスキンはプー史キン、鶴ゲーネフン、知ェーホフンを呼び寄せロシアン戦隊と構成、バショレンジャーに反撃する。 |
第2話 | 最強探偵登場、コナンドイルン | ある日、大切な本が盗まれる。犯人を捜しているバショレンジャーの前に抜群な推理力を備えた探偵が登場する。彼の見事な推理で犯人を追い詰めてゆくうちに、この探偵がノベルス軍の一員であることを知ってしまう。ここでこの探偵を倒してしまうと大切な本は取り戻せないだろう、悩むバショレンジャー。そして盗まれた本は取り戻せるのか。 |
第3話 | 救え、数学村、 | 散文とも韻文とも全く異なる数式という言語を話す数学村がノベルス軍に襲われた。これを守るべく出動したバショレンジャー。だが、とにかく村人とは会話ができない。彼らは数字と式ばかりで会話するからだ。どうやって彼らを守るか悩んでいたバショレンジャーであったが、ノベルスもまた彼らの言葉に攻めあぐねていたのである。両者は協定を結び、静かに村を後にするのだった。 |
第4話 | 風の墓の超人 | 描いた絵を動かすことを生き甲斐にする3人の作家がノベルス軍から脱走してきた。彼らは普段から色んなものに対して憤慨していたのだ。バショレンジャーに救助を求めた彼らと最初は良い関係を持てたバショレンジャーであったが、次第にバショレンジャーの考えにも同意できないと主張し始める。彼らは自分たちの求めるものはもっと自由で広いものだと主張した。追手らの追撃から彼らを守り通そうとするバショレンジャーであったか、彼らは、ともに生きることはできない、時々は会いに来るよというセリフを残して街の中に消えていった。 |
第5話 | 混在雑多?どちらも司馬! | ノベルス軍の聖人である司馬千とその孫である司馬遼が歴史学を掲げてバショレンジャーに戦いを挑んできた。しかり通りすがりの熟女をサントウが口説き、司馬千を誘惑させたらあっけなく斃れた。孫の司馬遼も戦意を損失し返っていくのだった。 |
第6話 | 猫に名まえはあるのか?漱セキン | ある日、物理村のシューレンガーという若者が猫が消えたと訴えて来た。消えた猫を探しているうちにノベルスの存在が見えくる。どうやらその猫はノベルス軍の作家の家の中で飼われていたのだ。バショレンジャーがその作家に会いにゆくと、なんとシキのかつての親友であり元韻文戦士の一人であった…なぜ彼は転向したのかを聞くことに… |
第7話 | 楽聖!ベトベン | 音楽は散文か、韻文かという争いに疑問をもったベトベンが訪ねてきた。自分たちの活動はどちらかの陣営に入るとは言えないと主張し、新しい第三軍を創設すると宣言する。危機感を持ったノベルス軍は彼らを追撃したが、その勢力は既にノベルス軍を超える程までに膨れ上がっていた。バショレンジャーは韻文と音楽は違うと彼らに反論した。果たして新しい勢力であるムジク軍は敵か、味方か。 |
第8話 | 大陸からの使者 | ノベルズ軍と戦うバショレンジャーのもとを中国大陸から漢詩戦隊が表敬訪問に来た。親睦会を開いた時に漢詩戦隊はレ点の存在を知る。それによって韻文が破壊され散文になっていると指摘する。我々の韻文を散文として読むなんて、君たちは本当の韻文戦隊とは言えないと激怒する。バショレンジャーに対して試合を申し込む。それを受けて立つバショレンジャー。試合場で互いの韻文を戦わせることとなった。お互いに理解しあえるのかバショレンジャー。 |
第9話 | おばあちゃんと囲炉裏と伝承と | 柳ダン國オンと戦っている時に、折グッチ信オンが登場する。ふたりを敵にして苦戦するバショレンジャー。しかし突如ふたりが伝承の考え方について論争を初めてしまった。バショレンジャーも加わり5人でその難問を解くことになったが… |
第10話 | 石見に帰れ!王ガイン | ある時、道に倒れてエリス、エリスと叫んでいる男がいた。彼を助け看病するバショレンジャーであったが、どうも彼は重度の脚気にかかっているようだった。玄米を食べて直そうとしたが、それをきっぱりと拒絶する。エリスともう一度会うまでは白米しか食べぬのだと主張した。困ったバショレンジャーはエリスを探すことにする。苦労してエリスを見つけだす。エリスと再会した王ガインはノベルス軍を脱退し石見に帰ることを決意する。そこにノベルス軍の追手が迫りエリスは捕らえられてしまう。彼女を救えるのかバショレンジャーと王ガイン。 |
第11話 | 裏書、リョウマン | ノベルス軍を抜けてきたリョウマンを保護したバショレンジャー。リョウマンはバショレンジャーの一員となって、まず数学村との連合に画策する。同盟のために飛び回っているリョウマンに遂にノベルス軍の刺客の手が! |
第12話 | 国生みのヒエダノアレン | 突然、空を黒い雲が覆い、その中から神々が現れた。日本、ギリシャ、世界中の神々が集まって街を通ってゆく。彼らは様々な言語でつぶやき、それが街中をパニックにしてゆく。音楽が発せられ空気が震えた。出動したバショレンジャーが何をやってもまったく効かない。このままでは街が焼け野原になってしまう、と思ったら、ひとつの社の中へと消えていった。そうだ、今月は神無月だ。 |
第13話 | 誰がためにマグロは食われた | 海を漂流しているひとりの漁師を助けたバショレンジャー。助けた彼は記憶を失っていたが、陽気な面白い男であった。仲良くなったバショレンジャーであったが、突然に記憶が蘇える。モリを片手に、その老人はバショレンジャーを追い詰める。そこにサメガインが登場する。 |
第14話 | 最古の大王、目には目を | 伝承が刻まれた古い石碑が割れ、一人の男が目覚めた。5000年の眠りから寝覚め、呪文ような古い言葉を呟きながら、人々を支配し始める。出動したバショレンジャーも彼の言葉には全く歯が立たない。それは法律だったからだ。ノベルス軍も蹴散らされる。彼が欲していたのは完璧な法であったのだ。そんなものは存在しないと説得するバショレンジャー、だがその男は聞く耳を持たない。そこにマディソンと名乗る男が登場し、厳しく男を諫める。王よ、学びなさい、道はまだ途上ですぞ。 |
第15話 | 凛カーンはかく語りき | 駅前で演説を始めたら、出勤途中の人が全員動かなくなった。彼の演説に聞きほれているのだ。その演説を聞くために電車さえ止まってしまった。街を混乱に貶めているのがノベルズの一員だと知ったバショレンジャーは闘いを挑むのだが、人民の、人民による、人民のための、という市民アタックの前に敗北してしまう。 |
第16話 | 君の名は | 凛カーンの前にバショウ提督も倒れた。バショレンジャーの最終奥義、カワズトビコムミズノオトを発動させたが、それも跳ね返される。バショレンジャー絶体絶命の時、どこからかヘブライ語が聞こえてくる。 |
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