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2014年7月13日日曜日

陸軍における歩兵補助ロボットの研究

オリンピック記録がパラリンピック記録に追い抜かれるのは時間の問題であろう。生身の足よりもバイオニクス義肢の方が速く走れる。遠くに飛べる。それはテクノロジーであるから人間を追い抜くのは自明である。

走り、登り、踊ることを可能にする新たなバイオニクス義肢


軍需で研究する事にはメリットがある。
  1. 失敗に寛容である。軍需は民間よりも失敗に寛容である。
  2. 民間よりも予算の投入がしやすくベンチャーがチャレンジしやすい。
  3. 民間へのフィードバックが多大である。

これは発注元が倒産する恐れがない事による。軍需への研究をしないばかりに ASIMO は 10 年以上のアドバンテージをあっという間に抜かれてしまった。世界の目を開いた功績は ASIMO にあるがそれを継いだ者たちは HONDA ではなかった。世界中の軍需でありそれに予算を出した陸海空軍の官僚であった。

そして福島第一原子力発電所の事故が二足歩行のロボットの必要性を現実のものにした。その研究には多大の予算が必要でありそれが提供できるのは軍需と思われる。

軍需に大量の予算を投入する国が世界をリードすると言う考えはそう外れていまい。恐らく日本が民間の歩みで築いたアドバンテージは中国が大量に投入する軍需により追い抜かれるであろう。

さて有る時、自衛隊の隊員が演習をしているのをテレビで見て、これらの活動には人工外骨格、パワードスーツがあれば面白い事になると思った。そういう補助により出来る事がずっと増えるはずである。

陸軍は歴史の始まりからその最後まで歩兵(普通科)を捨てられない。人工外骨格、パワードスーツは人間を補助し、移動距離を延ばし、荷物の量を増やし、安全性を高める。人の体に装着し、歩き、体への負担をなくし、バランスを自律して取る装置である。

軍事利用
  • 従来では使用できない重い兵器、兵装を使用できる
  • 防弾チョッキをつけての行動を可能とし安全性を高める
  • 100kg超の荷物を背負い長時間の山中行軍が可能となる
  • 輜重部隊の荷積み、荷卸し能力が向上する
  • 10m の高度からロープ無しで飛び降り安全に着地できる

民間へのフィードバック
  • トラック内に補助装置を搭載し荷積み、荷卸しで使用する
  • 介護業務での負担を軽減する
  • 障害者、負傷者の自立をサポートする
  • 警察、消防での使用
  • ゲリラ、テロリストの使用

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